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陳水扁総統世界台湾同郷連合会祝辞
陳水扁/台湾国総統  2002年8月7日

陳水扁総統がインターネット中継を通じ世界台湾同郷連合会第二十九回年次総会へ祝辞


世界台湾同郷連合会第二十九回年次総会が本日午前東京で開催され、陳水扁総 統はインターネットを通じて参加し、会場に祝辞を寄せた。林建良・在日台湾同 郷会会長および郭重国・世界台湾同郷連合会会長も、陳総統に参加者と各国世台 会会長をそれぞれインターネットで紹介した。

総統祝辞の内容は以下の通りである。

第二十九回世界台湾同郷連合会年次総会が本日、日本の東京で盛大に開催され ましたことを嬉しく思います。海外同胞の台湾というこの土地に対する愛情およ び各地の台湾同郷会の旺盛な活力を改めて示すことは、かならず世界台湾同郷連 合会を新たな発展と新たな境地に導き、台湾の未来のためひきつづき努力され、 尽力されることになるでしょう。

これまで長期にわたり、世界台湾同郷連合会は台湾政治の民主化、社会の開 放、さらに人権の保障に多大の貢献をしてこられました。かつては苦難と暗黒の 日々に満ちておりましたが、多数の人々の犠牲と貢献により、台湾の民主の火が 海外で徐々に広げられ、同時にそれが絶ええず台湾の民主化運動に寄与するとこ ろとなり、島内の人々が台湾の前途と未来を真剣に考えることを刺激し続けてき ました。世紀末の二〇〇〇年において、間もなく新世紀を迎えようという時、つ いに人々の願望は実現し、政党の交替ならびに平和的な政権の移行を成し遂げ、 台湾は完璧な自由民主の国となり、この栄光をもって国際社会に立つことができ るようになりました。

また一方、世界台湾同郷連合会は多年にわたって台湾の主体性を確保するた め、国際社会に台湾人民の心の声を届け、絶え間なく努力をつづけて来られまし た。これまで皆様は台湾を愛し、犠牲を恐れず、多くの人々が迫害を受け、長年 海外に流浪し故郷に帰ることもできませんでした。しかし、皆様の努力と代償は 決して無駄にはならず、台湾の主権独立は断じて剥奪されず制限をうけず、台湾 の前途は台湾人民のみずからの決定によらねばならず、さらに台湾の利益優先等 々の、皆様が長きにわたって堅持されてきた理念は、現在すべてが台湾の民意の 主流になっているばかりか、すでに国際社会からも普遍的に重視されるところと なっております。

われわれは自己に対し自信を持ち、台湾の未来に自信を持っております。これ まで皆様は強権にによる侮りを恐れず、故郷台湾への愛を抱き続け、あくまで自 己の道を進まれ、最後に台湾は自由民主の大道に踏み出しました。今日、台湾は 中国による武力の脅威と国際社会での圧迫に直面しておりますが、断じて逃避せ ず、いかなる幻想も抱かず、全員が一致団結し、自己の歩みを踏みしめ、自己の 方向を把握すれば、ふたたびわれわれの道を歩みだし、台湾の前途に向かって進 み、台湾人の尊厳と国家の安全保障のため新たな局面を開拓し、同時に台湾社会 の繁栄と進歩のため、さらに強固な基礎を築けるものと確信しております。

私は改めて本来の年次総会が滞りなく成功を収めることを祝福しますととも に、郭会長の指導下に熱情をもって各位が参加され、世界台湾同郷連合会が絶え ず壮大となり、引き続き台湾のために声を発信し、世界における台湾の地位を積 極的に高め、台湾の国際社会における生存の場を全面的に開拓されることを、衷 心より期待しております。

ここに私はいくらかの呼びかけをし、皆様に真剣に考慮していただきたく存じます。

一、 私はここ数日申し上げてきましたが、われわれは自己の道を進み、われわれ台湾の道を歩み、台湾の前途に踏み出すことを真摯に考えなければなりません。。何をもって「われわれ台湾の道」と言うかは、非常に簡単であり、たいへん分かりやすく、きわめて明瞭であります。われわれ自身の台湾の道とは、台湾の民主の道であり、台湾の自由の道であり、台湾の人権の道であり、台湾の平和の道であります。

二、 台湾はわれわれの国家であり、われわれの国家は侮られてはならず、矮小化されてもならず、僻地化ならびに地方化されてもなりません。台湾は他の国の一部分ではなく、他の国の地方自治体でもたく、他の国の一省でもありません。台湾は第二の香港やマカオになることはできません。なぜなら台湾は主権の独立した国家であるからです。すなわち台湾は対岸の中国とは「一辺一国」(それぞれ一つの国)であり、明確に分けられなければなりません。

三、 中国は一貫して台湾に対する武力使用を放棄せず、国際社会で台湾を圧迫 し続けております。これは台湾人民の感情を非常に大きく傷つけるものであり、 中国の言ういわゆる「一つの中国の原則」もしくは「一国二制度」は台湾の現状 を変えようとするものであり、われわれは受け入れることはできません。なぜな ら、台湾の未来を、また台湾の現状を変えるかどうかは、いかなる国、いかなる 政府、いかなる政党党、いかなる個人といえども、われわれに代わって決定する ことはできないからです。二千三百万人の偉大なる台湾人民にこそ、台湾の前 途、台湾の運命および現状を決定する権利があるのです。必要な時にどのように 決定すべきか。それはわれわれが長期にわたって追求してきた理想と目標であ り、同時にそれは住民投票という人々の共同の理念でもあります。住民投票は基 本的人権であり、また二千三百万人民の基本的人権であり、剥奪あるいは制限さ れてはならないものであります。私は衷心より、住民投票の立法化の重要性と切 迫性を真剣に考えるよう、皆様に呼びかけ、鼓舞するものであります。

最後に、本日ご参加の皆様一人ひとりのご健康とご清栄なることを心より祈念いたします。

陳水扁総統世界台湾同郷連合会祝辞より


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