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道統
永山 英樹/台湾研究フォーラム事務局長  2002年11月10日

原載 台湾青年 第500号 停刊記念号 2002年6月5日発行


『台湾青年』は長年にわたる不撓不屈の闘争を通じ、台湾の悲痛極まる実状を広く伝えるとともに、その台湾独立の訴えは多くの人々を同情に駆り立て、あるいは奮起を促してきた。そして、それが台湾の体制を揺り動かす一大原動力となったのだから、同誌の威力、功績たるや実に計り知れないものがある。

その停刊にあたり、「台湾の状況はまだまだなのに残念だ」とは、敢えて言わない。同誌を通して台湾の志士達の血を吐くような叫びを聞き続けてきた私は、それよりむしろ「道統」と言うものを切実な思いで考えている。

「道統」とは、昔「七たび生まれて賊を滅する」と誓って死んだ大楠公の精神を、後年維新の志士が自らの胸に蘇らせ、再びそれを発揚したと言ったようなものか。

更に言えば、今度は三島由紀夫が維新の志士の心を体し、やはり「七生」を念じて腹を切った時、それに多くの者が触発されたと言うこともあった。

他方「まだまだ活躍して欲しかったのに残念だ」と批判めく向きもあったが、それはどちからと言えば他人任せで、その分「道統」を継ぐとの意識が稀薄だったのだろう。

『台湾青年』が消えることになった今日、それに学び、志を固めた者の一人として、微力ながらも「後に続かねば」との思いに駆られている訳である。

そして、『台湾青年』には心からの敬意と謝意を捧げたい。「道統」の継承はもちろん、まづ先達への感謝からだ。 台湾万歳。


台湾独立建国聯盟ウェブサイト /WUFI Web-site
World United Formosans for Independence

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